恵まれた自然環境の中、集まり育っていった姫路の食文化は、
姫路城の建城と、その城下町で暮らす人々とともに成長・変化を遂げ
そして現代の今、皆さまに親しまれる大切な食の文化となっています。
HISTORY
食は播磨にあり!
日本の食文化の縮図・兵庫県の中心にある姫路市は、日本海・瀬戸内海・太平洋にも面した豊かな食資源に囲まれています。その豊かで良質な資源たちを活かして生み出されるのが、食品の素となる醤油・塩・酒・みりん・昆布・削り節などの、調味料の生産業、発酵・醸造文化が今も昔も栄えています。姫路城が建てられた江戸時代以降、多くの人々がこの地を巡り、賑わう城下町には人の出入りが多くありました。外から来た人には、全く違う食文化を持っており、それをこの地で応用できないだろうか。そうして混ぜ合わされることで、新たな食文化が多く生まれてきました。
姫路城に集った人と食
江戸時代、食に恵まれた播磨は人気のある城地で、
数多くの全国各地の城主を迎えました。
その都度、その地方の食文化を受け入れ、固有の食風土に育っていきました。
ここだけの“MIX食文化”
美味しいものを更に美味しくする工夫・気質から、
唯一無二の食文化を生み出してきました。
・あかし玉子焼き+ソース
・焼うどん+焼きそば=ちゃんぽん焼き
・おでん+しょうが醤油=姫路おでん
・中華麺・うどん出汁=駅そば
貴重な食材を使わずとも、少しのMIXをすることで
いつもの食事が更に美味しく生まれ変わる、それが
大衆に受け入れられた姫路の【MIX食文化】です。
姫路の食文化発展の要因
①恵まれた陸の幸・海の幸
②京阪神の大地に近い位置
③交通が集まる要所
姫路の食文化を成す要素
播磨の豊かな流水の恩恵を受けて、食産業が発展してきました。
醤油・酒・調味料など、味作りの食産業が発展してきています。
01
醤油
もろみ・発酵技術
02
塩
赤穂の塩
03
酒
山田錦・水質
04
みりん
05
昆布
北海道・舞鶴を繋ぐ
昆布ロード
06
削り節
土佐・鹿児島から渡った
削り節加工地として繁栄